構造物の健全性や状態を3次元的な視点で捉えて診断できる(3方向の視点:Triple EYE:トリプル アイ)、またもう一つの意味があり、 革新的で高度な検査:Innovative Intelligent Inspection の頭文字 ”I”を3つとり、『 Triple EYE (トリプル アイ)』と協会名として名付けました。
将来的には、この工法で明らかになった変状に対する補修工法も提案できるようになればと考えており、「現状把握、補修対策、モニタリング」の3分野についても目を向ける協会でありたいと考えております。
一般社団法人「Triple EYE協会」の設立にあたって
昨今、我が国においては少子高齢化とも相まって建設事業従事者が減少の一途を辿っており、構造物の維持管理分野においても、点検や補修に従事する技術者や技能工の確保が喫緊の課題になっています。
特に最近はコンクリート構造物の劣化や損傷等の変状が、交通不可による疲労だけではなく、塩害や凍害、ASR等の影響を受けた複合劣化となって構造物内部の調査や診断がより困難な状況になってきています。このため、人材不足への対応と合わせて調査手法の合理化が急がれています。また、最近の橋梁の維持更新費に着目しますと、全体に占めるコンクリート床版関連の費用の割合は極めて高く、床版内部の変状を正しく把握して適切な診断、対策の選定を行うことは関係者の大きなテーマとなってきています。
しかしながら、最新の非破壊検査技術であっても、コンクリート床版内部の層状ひび割れなどの変状を把握することは出来ず、どの面積をどの深さまで補修すれば良いかと言う判断は極めて難しいのが現状です。これに加えて、コンクリート床版の上面には防水層や舗装、時には滞水もあり、下面には鋼板が接着されていることも多く、コンクリート床版は内部調査が最も難しい部材と言えるでしょう。
このような中、専門家で構成された研究チームを中心として、コンクリート内部の変状を微破壊検査で正確に把握出来る「Single i(シングル アイ)工法」が開発されました。この工法は、構造物をほとんど傷めずに迅速かつ正確に内部状況を把握できる合理的な検査手法であり、構造物の健全性や補修範囲、対策工法を選定する上で非常に有益な成果が得られると評価されています。これまで国交省、NEXCO、阪高をはじめとして、既に70現場以上の調査実績を数えるに至っています。
このようなことから、より早く、安く、確実に構造物内部の状況を把握し、安全で快適な道路環境の提供に寄与することを目的として、この度「Triple EYE(トリプル アイ)協会」を設立致しました。「Triple EYE(トリプル アイ)協会」の名称は、「intelligent, inside, inspection」の三つのiとi=EYEを理念化したものです。本協会の設立により、より困難を増しているインフラの維持管理分野における社会貢献を果たしていきたいと考えています。
会長 |
近藤 成則 |
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副会長 |
谷倉 泉 |
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専務理事 |
浅田 孝司 |
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理事 |
佐藤 智 |
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理事 |
近藤 大智 |
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理事 |
薄井 王尚 |
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理事 |
神田 利之 |
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理事 |
米本 雅紀 |
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正会員 |
増田 耕治 |
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監事 |
佐藤 貢一 |
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監事 |
五島 勉 |
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賛助 |
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賛助 |
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